2005年 11月 12日
11月9日のつづき・・・ |
今週はなかほどから、寒さもすっかり秋から冬モードに変り
仕事が忙しかったせいもあってか、金曜日にもなると
疲れが増して病院に向かう電車の中でもしっかり寝てしまった。
治療中、背中を診ていた先生が突然
「残業とかしてるんですか?」と言う。「背中かなり張ってますね。」とのこと。
残業はしてないが、今週はかなり仕事が忙しくて
「今朝は起きたら腰が痛かった」。と言うと
「足首のところ毎日お灸してもらってるから、胃腸に関しては良くなってるんだけど
いまやってるところは『腎』のツボなんだけど、これが脈に出てるんだな。」
と納得した様子。体って、ほんとに正直。
今日はそれで足も温めてくれたんだ。と、こちらも納得。
「お風呂にゆっくり入って、よく温まって体を休めるように。」
と最後に言われた。
今週はほんとに疲れた...。
そして、1年前の11月12日。 細胞診から3日後の金曜日。
その日は、仕事帰りにだんなと友達と飲みに行くことになっていた。
『なにも、そんな日に。』と、今になってなら思うのだが、
やはり1週間前に健康診断で受けた産婦人科の先生の言葉などもあって
それほど結果に対して深刻に考えていなかったんだと思う。
外来で待っている間も、とくに心配などしていなかった。
呼ばれて中に入ると、先生が「え~っと、細胞診の結果でしたよね...。」
といってカルテを見て「いちおうこの間の検査では、良性と悪性の可能性は
50%、50%ということで今度は試験切除と言って、しこりそのものを切って
もう一度詳しく検査しようと思います。」 とあっさり言う。
「は?」言葉こそ出ないものの、そういう顔をしていたと思う。
そんな私に「え~と、乳癌である可能性が50%あって、この間の検査でははっきり
言い切れないので。そもそも乳癌には病期が5段階にわけられて...。」
と、紙に書いて説明し始めた。その時点で私はステージⅢだと言う。
「早いほうがいいんですよね。」と言うと
「そうですね。」と笑顔で言う。癌とはっきり決まっていれば、『手術+治療』だが、
今回はとりあえずしこり部分を切ってみるというのだ。
それを今日この場で決めろというのか?!
平静に聞いていたつもりだったが 「えっと、帰って主人にも相談してみてから...。
で、いいですか?」 やっとの思いで出た言葉は自分でも恥ずかしくなるくらい
声が少し上ずってしまい、自分のその声で涙が出そうだった。
そんな私を見て「もちろん、それでいいですよ。私からご主人に説明してもいいですし。
でも早いほうがいいですよ。」と先生が言って、その日は終わりにした。
最後に立ち上がろうとする私に先生は「大丈夫ですか?」と聞いてくれた。
そのあと予定通り遅刻して仕事に出た。
何とか仕事を終え、とても飲む気分ではなかったが予定通り約束の場所へ。
それも無事こなし、帰りの電車は同じ方向の子がひとり。
その子が途中で降りると、ようやくだんなに話した...。
なんとなく家でじっくり面とむかってではなく、さらっと終わりにしたかった。
だんなも「えっ?!!」と言ったまま降りるまで、ほとんどしゃべらなかった。
電車を降りて、家までの暗い夜道を二人で歩きながら
「でもまだ決まったわけじゃないんでしょ?」とだんなが言った。
家についてからあれやこれや話してて、だんなが
「他の病院でも診てもらったほうがいいんじゃない?」と言い
そうして私は、電話で結果を報告することになっていた産婦人科の先生を
もう一度訪ねることにしたのである。
by necomal
by yy_cattery
| 2005-11-12 07:34
| 通院日誌